アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

新年以来の記事投稿となります。大変ご無沙汰して居ります。

コロナウィルスの変異株オミクロン株の感染急拡大で死者数微減傾向にあったアメリカ社会ですが、一転して世界最大のオミクロン株感染者と死者数を計測しています。日常生活が復活してマスク着用以外には、2020年以前に回帰しています。

株価独歩高とインフレーションと高金利が併存する昨今のアメリカでは特にインフレ退治を最大の経済課題と位置づけて米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任しました。バイデン政権は、パウエル議長をインフレの脅威に対処するのに最適な人物と賛辞を送っています。金融緩和政策を転換してゼロ金利政策にも終止符を打ち、コロナウィルス禍を大過なく乗り切ったというのが高評価の要因のようです。株価最高値更新等に代表される過熱した金融情勢はコロナ禍では意外な印象もありますが、雇用の大幅な改善に依り、FRBの資産購入も減額されて、今年中に2~3回程度の金利利上げが予想されています。インフレ退治に成功すれば国民のインフレ懸念を払拭して購買力向上に繋がれば経済の好循環も見通されます。バイデン政権がパウエル体制の延長を決定した背景には安全策を優先させた堅実な政権運営があったと評価されるでしょう。

世界中で感染確認が相次ぐオミクロン型は、致死率こそ低いものの感染力に置いては、

過去最高級の変異ウィルスと言えそうですが、日本よりも一足先に感染拡大を経験した

北米・欧州・南米で既にピークアウトしている現状から過度な悲観的な見方は皆無ですが、勿論の事、油断は禁物です。バイデン政権は、ブースター接種(追加接種)を推奨しておりますし、自国でコロナワクチン開発に成功した米国では追加接種の準備は万端で、接種の意思のある市民はいつでも希望は叶います。但し、医療先進国アメリカ国内でも、既存ワクチンでは、新型オミクロン株への有効性は低いのではという懐疑論も実際有ります。重症化を防止する効果は実証済ですが、感染予防にはほとんど効果が無いというのが、CDCなどの統一見解となっていますが、変異ウィルスに対応したワクチン

開発には数年の期間を必要とするのも事実ですので、追加接種以外の予防策が無いのも現実です。コロナ対策で最先端を疾走しつつも今後のコロナ封じ込めには様々な困難と立ち向かう覚悟が必要となってきそうです。世界唯一の超大国アメリカの実力の試金石ともなりそうです。医療部門でも今後も世界を牽引していけるのでしょうか?

 

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