アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

ロシア軍進撃の激化は短期間でウクライナ支配を完了させようというクレムリンの意図

と読み取れます。空爆は倍増してウクライナの要衝都市を次々に陥落させています。

ロシア軍総攻撃はウクライナ西部のポーランド国境に焦点を定めています。ロシアは軍事合同演習後に派兵を躊躇う同盟国ベラルーシをも空爆して戦闘に参加するように督促しているかのようです。中国に対しても軍事装備品の供給を要求したりで本格的に本気モードに突入したようです。

CNNニュースルームは、ロシア国内で身柄拘束されて実質的に人質となったアメリカ人ジャーナリストの解放作戦をトップニュースで報道するなど、自国優先的な姿勢が垣間見られるばかりです。アメリカは、ロシア産天然ガスや石油を禁輸措置の対象として経済的孤立を目論んでいるようですが、長期的には有効でも即効性に乏しく、ロシア軍事進攻を阻止するには程遠い印象を受けます。アメリカを代表するムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ロシア自国通貨建てと外貨建て長期発行体の国債の格付けを投機的と判断されるCaに格下げしています。ドル建てユーロ債は、3/16にも、利息と元本の償還期日を迎えて一部にはデフォルトを危惧する専門家の意見も有ります。アメリカの禁輸措置や資産凍結などの経済制裁が奏功して、ロシアはデフォルトの危機に瀕しています。プーチン大統領は外貨で償還できない場合には自国通貨ルーブルでの償還を国際社会に公言しています。実際に自国通貨ルーブルで償還期日を迎える国債の元本・利払いした場合には、今後の貸出先の確保が非常に困難となり、ロシアの金融システムは大打撃を受けて経済的困窮が現実味を帯びてきます。そういう意味では、アメリカの経済制裁は一定の成果を収めるのかもしれません。但し、ウクライナへの追加資金供与だけでは、国民の大多数が難民化して、ヨーロッパ諸国の国境に避難している現状は打破できないと想像されます。アメリカの弱腰外交を見かねた、ドイツ・シュルツ首相やフランス・マクロン大統領等の停戦合意を見据えたロシア交渉も不調に終始して、ウクライナ占領は時間の問題となっているのが現状です。アメリカにとっては地政学的・軍事的には要衝とは言えないウクライナを見捨てたのはある程度予想されていたとはいえ残念な対応となっています。ロシア軍の士気は決して高くはなくて義務的ではありますが

アメリカ弱腰外交を見越してポーランド侵攻に勃発する可能性ももはや否定できなくなりました。正に孤立無援のウクライナ軍ですが、海外からの少数の志願兵受け入れなどを実行したくらいでは劣勢を挽回できるレベルにはありません。

アメリカ・バイデン政権の無為無策には世界中から失望の声が聞こえてきそうです。

何とか奮起していただきたい戦闘の山場となっています。ウクライナを見殺しにしたツケは、中国の台湾進攻をも誘発しかねません。波乱含みの展開は今後も継続しそうです

筆者は自営業の傍らで記事更新している為、頻繁にはできないのですが、ウクライナを応援していきましょう。アメリカは難民保護に重心を置いているようです。

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