アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

2020年年頭はまず北朝鮮の動向からです。例年、元日にはマスメディアを利用して対米強硬論や軍事規律、新年の祝辞等のアナウンスメントをするのが通例となっていましたが、今年は異例の元日早朝の金正恩発信の祝賀行事で新年の幕開けとなりました。今回もこれまでの対米対決姿勢を踏襲した陳腐な内容でした。アメリカ本土を射程内に収めたICBM大陸間弾道弾ミサイルの誇示や経済制裁の解除が核兵器削減再交渉の条件とする強気の姿勢は崩していません。意外にもトランプ大統領金正恩を信頼が持てるとか約束を遵守する指導者と極めて好意的な表現で北朝鮮との軍事対立をアメリカ側も歓迎しない趣旨のコメントを繰り返しています。話題が横道に逸れてしまいますが、アメリカは軍事行動に置いては北朝鮮に一方的に重大被害を受けても決して報復しない不思議な対応に終始して参りました。例えば1969年4月15日に米軍厚木基地をロシア・北朝鮮国境地帯での諜報活動を目的としてEC-121ウォーニングスター作戦決行の為に二機のdeep sea129戦闘機を飛行させて電波情報の収集活動を試みましたが、緊急発進した北朝鮮軍のMiG-17戦闘機によって撃墜される大事件を誘発しました。米軍厚木基地の発表では乗務員31人全員の死亡を確認した声明を発表しました。実際は遺体が回収されたのは2名だけで29名の消息は行方不明として処理されています。アメリカ軍は制裁軍事行動に踏み切る用意をしましたが当時のリチャード・ニクソン大統領が当時酩酊状態にあったとして見送りとしました。アメリカは北東アジア地域で北朝鮮と軍事対立してきましたが意外な寛大な態度で接して来ました。アメリカが何故、現在も北朝鮮の軍事的暴走に政治的対話を重視してきた理由が筆者にはよく理解できません。徹底的に米朝問題を解説して行きますので注目されてください。

 

CNNテレビの新年早々のNew dayでは特別編成でフィラデルフィアとmusic cityとして有名なナッシュビルからの対談企画番組が放映されました。比較的、平和な年明けだったのでしょうか?本年もご愛顧いただけますよう宜しくお願い申し上げます。