アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

最近のアメリカ国内の最大の関心事はトランプ大統領の弾劾訴追であります。来年1月には弾劾裁判が開始される様相となってきています。ところで永年の懸案事項でありました北朝鮮の核開発やミサイル開発を継続する金正恩に対してアメリカは同盟国と協調して経済制裁を実行しておりましたが、北朝鮮の後ろ盾であるロシアと中国の経済援助により延命しているのが実情です。北朝鮮の防空システムやミサイル兵器は大部分がロシア製の改良型や派生型であり特別に強力な軍事力ではありません。国際連合安全保障理事会決議により、北朝鮮の外貨獲得手段である海外労働者からの送金停止や送還が義務付けられてはいますが、実効性に乏しく、北朝鮮労働者の受け入れ諸国は来年3月までに本国に送還したかどうかを報告しなければなりません。アメリカは国連決議や経済制裁とは別ルートでランサーという名称の偵察機北朝鮮領空内を飛行させて核開発疑惑やミサイル配備状況について情報収集していますが事態を打開できてはいません。アメリカはビーガン北朝鮮担当特別代表を派遣して軍事境界線にある板門店での北朝鮮首脳との接触を画策しましたが実現しませんでした。北朝鮮の挑発行為にアメリカは神経を尖らせ大陸間弾道ミサイルICBM)の発射をけん制しています。外交ルートがロシアや中国を迂回しないと国交のない北朝鮮とは今後も核兵器・ミサイル兵器削減に向けてますます混迷の度を深めて行く見込みです。北朝鮮にもし民主的な選挙で選出された代議員で構成される国会があるとか、言論の自由報道の自由が確立された民主国家であれば、他国を侵略する先制攻撃などはあり得ませんが、三世代も世襲制が続いており、

軍部と腐敗政治が蔓延する独裁国家では一触即発の異常事態が解消できる希望の光を見出すのは極めて困難であります。アメリカの軍事施設のみを標的にした爆撃の可能性は非常に高いレベルにあります。北朝鮮動静につきましては進展があり次第記事に致します。日本の拉致問題も事実上棚上げされているのも残念でなりません。