アメリカ最新情勢

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2020年度次期大統領選挙が1年後に迫り与党共和党と野党民主党の候補者選出をする第1回目の予備選は来年2月日程となっていますが、政権交代を目指す民主党は下院で現職のトランプ大統領を弾劾裁判で罷免するのに第一歩となる弾劾裁判の調査委員会を何とか発足する決議案が可決されたばかりです。まだ端緒の段階であり議会証言が繰り広げられてはいますが今後の展望は不透明と言わざるを得ません。2016年度大統領選挙にロシアの介入があったか否かや政敵民主党ジョーバイデン候補の長男がウクライナの名門エネルギー企業の有力CEO に就任できた経緯の徹底的原因究明に協力するようにゼレンスキー大統領に働き掛けた行為がアメリカ合衆国憲法の大統領権限条項に抵触するかが最大の争点となります。歴代大統領では1860年代のアンドリュージョンソン、1972年リチャードニクソン大統領、大統領任期終了後のビルクリントンと3名だけとなっており、ジョンソンとクリントンは無罪判決を勝ち取っており、弾劾裁判は大統領を罷免する為だけの特殊裁判制度であり例え有罪が確定した場合でも大統領職を辞任すれば刑罰が課せられる可能性はありません。ニクソン大統領のケースは、当時の野党民主党の本拠地であったワシントンDC のwatergate buildingに盗聴器が仕掛けられ逮捕された5人が全員が共和党工作員であることが立証された所謂watergate scandalで弾劾裁判の有罪判決が確定した時点でニクソン大統領は自発的に辞職して副大統領だったフォード氏が大統領に就任することで決着を見ました。今回の超党派の弾劾委員会の議会証言をトランプ大統領は魔女がりと一蹴してみせましたが今後の動向は予断を許さないものとなってきました。