アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

ドナルドトランプ大統領の弾劾訴追が現実味を帯びて参りましたが仮に来年1月に弾劾裁判の公判が開廷しても出席議員の2/3以上の大統領職罷免決議に賛成票が投じられる可能性は極めて低い現状です。上院では共和党が多数勢力である為、大量の共和党所属の造反議員が出現しない限り大統領罷免は成立しません。トランプ大統領も方針転換せずに国家分断やアメリカ第一主義を前面に押し出した政治手法を継続していく模様です

トランプ大統領の支持基盤は富裕層や白人中間層であり続ける訳ですから今後もイスラエル大使館のエルサレム移転などでキリスト教カトリック福音派の支持を確実にする戦法には変化がない見通しです。トランプ大統領は、民主党候補者が掲げる富裕層への課税強化によって財源を確保して低所得者への所得再分配社会保障制度の創設などの選挙公約を社会主義的主張だと一刀両断してみせました。

ところで共和党内部にはトランプ大統領対立候補は存在するのでしょうか?

2019年2月15日に共和党氏名レースに名乗りを挙げたのは、元マサチューセッツ州知事のビル・ウェルド氏と2019年8月25日に立候補を表明したイリノイ州選出の下院議員のジョー・ウォルシュ氏が選挙対策本部を全米各地に開設して来年のアイオワ予備選やニューハンプシャー党員集会に向けて準備を着々と進行させています。ジョー・ウォルシュ氏は市民団体tea partyから資金援助を受けて選挙戦を戦っています。両者とも資金源には乏しく自信のホームページで募金や基金を募っています。所詮は両氏とも共和党員であることに変わりはありませんので極端な対立軸を前面に打ち出すには躊躇している格好です。ただしトランプ大統領の人種差別的言動や中国との全面的な貿易戦争でアメリカの経済的損失に断固反対するポリシーを表明して共和党指名候補争いに出馬しています。しかしながらホームページで拝見する限りでは決定的な政策論争には至っておらず、著名な調査機関ギャロップなどはトランプ大統領を脅かすまでの支持取り付けには難航が予想されていますので、共和党の大統領候補は現職トランプ氏に軍配があがることが確実視されています。筆者も平日は仕事がありますのでなかなか記事更新できていないのですが自分の情報収集能力の範囲内で次期大統領選について詳報して参ります

 

ところでこの3連休も日本の特にテレビニュースでは天気予報に始まり天気予報に終わる番組編成を反省しておらず存在価値はありません。公共の電波を市民に開放すべきと筆者は日頃から疑問視しています。天気予報よりも国際情勢の方が重要であるのは万人の認めています。何故無意味な天気予報ばかりに固執するのでしょうか?