アメリカ最新情勢

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アメリカ最新情勢

本日は、トランプ大統領の弾劾裁判の最終日となります。民主党議員は、議会決議されたウクライナへの軍事支援を凍結してまで、民主党最有力候補のジョー・バイデン候補の実子のハンター・バイデン氏がウクライナのエネルギー関連会社の役員に就任した経緯を公表するように、ゼレンスキー大統領に圧力をかけ続けた行為が、「職権乱用」と

「議会妨害」に該当すると主張を連呼している状況下にあります。トランプ大統領も元顧問弁護士のジュリアーニ氏以外にも過去の政治スキャンダルなどの弁護経験豊富な弁護士チームを結成して対抗しています。アメリカ第一主義というよりもトランプ第一主義との色彩を強めてきたとのが民主党の主張の核心のようです。私も民主党に同調したい心情ですが、罷免は無理でも11月の大統領本選挙に向けて多少でも現政権に打撃を与えるように一致団結していきたいところです。渦中の人、トランプ大統領は、ウクライナ疑惑がそもそも民主党が捏造したストーリーであり魔女狩りであると一笑にふしています。ダボス会議世界経済フォーラム)での演説後には最近EU委員長に就任したばかりのフォンデアライエン委員長と首脳会談して米欧間で貿易不均衡を縮小しなければならないと対欧州製品への追加関税の発動をも辞さない強硬路線に転じています。思い返せば、中国との貿易戦争の部分合意案には、米国産農産物の輸入量の達成目標を設定させて実際に中国の関税率の見直しや非関税障壁の撤廃などの条件を強引に押し付けました。トランプ大統領の帰国後には、上院で大統領罷免の採決が決死ますが、数の原理で民主党の弾劾訴追を切り抜ける目論見のようです。