アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

2020年11月3日に次期アメリカ大統領を選出する国民投票まで約1年となりました。主要メディアは選挙戦モードに既に突入している観があります。民主党の候補者氏名レースはますます白熱して、バラクオバマ大統領時代の副大統領経験者のジョー・バイデン

バーニーサンダース氏、ベト・オルーク氏、初の女性アメリカ大統領を目指すウォーレン 氏に可能性は絞られてきています。最新のトピックですと、シリア駐留部隊を撤退させた現大統領トランプ氏の政策を疑問視する国民や大統領候補から撤退の決断をしたトランプ大統領に非難の声が集中しています。本来、共和党ブッシュ大統領時代の湾岸戦争イラク戦争アルカイダ掃討を目標にアフガン戦争など戦火を拡大する対外政策を選択してきましたが、今回は1年後の大統領選挙を見据えて支持率向上の為に従来とは正反対の政策を選択する結果となりました。今回に限っては民主党が逆の立場、つまりはシリア国内での治安維持には米軍駐留を継続することを主張しており不思議な構図となっています。米軍撤退によりトルコ軍がクルド人軍事組織を解体させるため空爆を開始しました。一旦は絶滅が確認されたISIS(イスラミックステート)も息を吹き返す可能性なども報道されています。トルコ軍の軍事攻撃への制裁措置として経済封鎖を実行することも公言しています。トルコは後ろ盾のロシアに急接近しており予断を許さない緊張状態が続いています。ただシリア情勢が政争の具にだけ利用されていることには警告する姿勢が大切です。別件ではホルムズ海峡を通過する石油タンカーにイラン軍が軍事行動を発動した異常事態に呼応してアメリカが有志連合の結成を提唱していますが賛同する連盟国は数少なく日本もアメリカの計画とは一線を画す方向で自衛隊派遣を検討しています。大統領選の話題に戻りますと途中で頓挫した医療制度オバマケアの是非をめぐっても大統領選の焦点に浮上しています。民主党候補者レースは間違いなくバイデン氏の勝利が確実視されています。私の個人的見解ではありますが、国民直接選挙は評価できるとしても勝利した州単位で選挙人の数を総取りする特異な選挙制度は奇妙にしか映りません。アメリカ人はゲーム感覚で選挙戦に参加しているのでしょうか?

ただ米国独特の選挙制度は建国の歴史を抜きには語ることとはできません。選挙戦の動向は今後も何かしらの変化があれば記事を更新いきたい所存であります。

私は放送時間の最初から最後迄、天気予報の話題ばかりの日本のニュース番組に反旗を

翻す目的で執筆したいと決断しました。今迄、多忙すぎて更新が全然できなかったのですが、11月以降3月は厳しい季節となりますので休日は極力外出を控えて記事更新に全力を尽くして参りますので末永くよろしくお願い致します。