アメリカ最新情勢

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アメリカ最新情勢

共和党副大統領マイク・ペンス氏と民主党副大統領候補者のカマラ・ハリス氏の公開テレビ討論会が、ユタ州ソルトレイクシティの大学構内施設で本日開催されました。前回の大統領候補同士のテレビ討論会では、発言の制限時間が厳守されずに、お互いの公約を一方的に発言して批判合戦を繰り広げて、有権者の投票行動の参考にならないお粗末な内容に終始した反省を込めて、今回の時期副大統領候補同士のテレビ討論会開始前に発言ルールの説明をして相互に相手の発言を妨げない規則を適用する事で両者が合意して宣誓と署名を致しました。トランプ大統領とメラニア夫人のコロナウィルス感染後、初の大規模な政治集会(討論会)となりました。トランプ大統領はワシントンDC郊外のアメリカ連邦軍隊野戦病院で治療と療養に専念して約1週間の超短期期間でホワイトハウスに復帰致しましたが、閣僚にもクラスター感染して、トランプ政権の中枢が入院中という最悪の八方塞がりの状況下で、大統領選本戦まで残り1カ月を切った最終盤に突入した空気が蔓延して参りました。アメリカ国内でのコロナウィルス犠牲者が100万人の大台を突破しても、トランプ大統領の当事者意識の希薄さは相変わらずです。早期のワクチン投与を視野に再選された際には全国民に有効なワクチン投与の機会を公約しています。本日の共和党・民主党の副大統領同士の討論会は序盤は、トランプ政権のコロナウィルス感染対策の無策を攻撃していましたが、今回の討論会は、コロナウィルス発生前と比較すると、国内で2200万人の失業者を路頭に迷わせる結果となっているのは事実です。トランプ政権は確かに、失業者にコロナ対策給付金や失業保険で収入を補填して余りある大規模な財政出動を実行して最悪の事態は回避したというのが経済専門家の一致した見方です。トランプ政権は、感染予防策についてはお粗末な対応しか出来ませんでしたが、新規の雇用創出や失業給付や家賃や医療機関での医療費などの債務を一時的に無料化して返済も不要と高評価の経済的支援を実行に移しました。

本日の討論会では、カマラ・ハリス氏が、トランプ大統領の所得税や法人税の最高税率の大幅な引下げや税制簡素化は、富裕層を優遇する政策と批判して、民主党が政権を奪回した場合には、新ニューディール政策に着手することも公約しました。高所得者や多国籍企業やGAFAとも称される巨大IT企業・ウォルストリートの証券会社や投資銀行などの金融機関には高率法人税を課税して財源を確保して、国内のインフラ基盤投資を断行して公共政策を利用した現状の脆弱な経済活動をコロナウィルス発生以前の水準近くまでに回復させる構想が有ります。

パリ条約などの気候変動に関連する共同体にも復帰したり、イランのウラン濃縮の査察などの国際的枠組みにも関与していく外交政策にも変化を遂げる決意も明確にしています。トランプ政権も、イスラエルの首都をエルサレムに移転させたり、アフガニスタン反政府勢力のタリバン幹部やイランのスレイマニ司令官などの殺害に依り、世界平和に多大な貢献をした実績で反論しています。また、シリア・イラク国境地値に勝手に国家を樹立して欧米メディア特派員などの凄惨な殺害を繰り返し公然と身代金の要求を突きつけ世界中を震撼させた、ISIS(イスラミックステイト)の最高指導者バグダディの暗殺などで世界の秩序を維持した成果を誇っています。

ミネアポリスで今年5月に白人警官が無抵抗な黒人容疑者を執拗な圧迫で窒息死させた

人種差別事件に抗議するデモ隊が、全米各地でスーパーマーケットや個人商店を次々に略奪して政府が連邦軍までも出動させて暴動鎮圧しで身柄拘束などの強行手段に訴えましたが、1960年代以降では、最も白人層の有色人種への差別が顕在化しているとの見方が支配的です。民主党の副大統領候補のカマラ・ハリス氏は自身がジャマイカからの移民で有色人種という背景もあって、人種間の所得格差の縮小など公約しています。

民主党の優位は揺るがない模様ですが、共和党にも打開する秘策があるでしょうから

大逆転劇が絶対に無いとまでは断言できないでしょう。

 

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