アメリカ最新情勢
先程、トランプ大統領のローズガーデンでのコロナウィルスの予防方策と近況報告の記者会見が久々に短時間ながらテレビ放映されました。検査スピードを緩和して国内のパニックを回避させる為に検査キットの余剰も黙認する姿勢に変化がないことを強調しました。検査に消極的なミズーリ州やカンザス州では実際のＣＯＶＩＤ－19の感染者数は
公表されている数値の10倍以上と見積もる公衆衛生の専門家もいます。アメリカ国内の
感染者数400万人超に対比して死亡者数が14万人超と死亡率が約４％程度で推移しているのでトランプ大統領はほとんどの感染者が抗体を体内に形成して病状が回復する確率が高水準である事実や気温の上昇と共にウィルスは死滅するとの医学的根拠に乏しい信じ難い発言に終始しています。実際は直近２週間が感染者の増加率のピークである悲劇をも何処吹く風といった無責任な態度を改める気持ちなど無いようです。フロリダ州では、ICUの収容能力の数倍の入院希望者が殺到しており入院先の分散化に取り組み始めたばかりです。マスク着用で感染の一定割合が抑制される効用は認めつつも、対立候補の民主党・バイデン候補が遊説先でマスク着用を欠かしていない用心深さを過剰な警戒感だと揶揄する始末です。
アメリカの代表的なメディカル老舗企業のファイザー製薬やジョンソン＆ジョンソンなどが有効ワクチンの健康体のコロナウィルスに陰性反応の志願者に臨床実験を開始しました。今年中の実用化は現実的ではないのですが来年中には約10億人分ものワクチン提供に日米が連携を表明しています。
コロナウィルスの震源地は勿論、中国・武漢市ですが、他にも国際問題が噴出しています。アメリカ・ポンペオ国務長官は中国の南シナ海での違法な進出に警告していまして
中国に海域や領土を不法占拠された被害国救済に軍事的行動を用意していると演説して
軍事衝突も現実味を帯びて参りました。日本が領有権を主張しているにも拘わらずに中国に占拠された尖閣諸島をも念頭に置いたポンペオ国務長官の発言と言えそうです。
