アメリカ最新情勢

トランプ大統領の選挙戦キャンペーンが本格化して参りました。トランプ大統領は一般有権者向けの演説やコメントとコア支持層向けでは、矛盾したトークを展開しています

一般有権者には、先日の黒人層への差別意識が底流にあると指摘された白人警官による

過剰防衛や緊急でもないのに発砲して黒人青年の貴重な生命を奪い去った事件を受けて

白人警官の厳罰化を連邦裁判所に要請したり、警察組織の刷新策などの具体的な再発抑止を念頭に置いた政策実施を閣僚に指示しています。警察改革でどの程度、民主的な体制が整備されるのかに注視して参りたいと思います。

コロナ感染予防対策につきましても、全米の有権者を対象にしたテレビ討論会などでは

CDC（全米疾病対策センター）などが提唱する手頃な公共の場所でのマスク着用うがい・手洗いに一定の理解を示した姿勢で、マスク着用を推奨するなど方針転換したように見せかけておきながら、自分の熱狂的な支持層である白人富裕層を面前にした、

先日のサウスダコタ州内の国立公園での演説では、強い大統領のイメージをさらに浸透させる為にマスク着用なしでしかもコロナウィルスの話題には触れずに過去の名大統領の足跡に言及して、自分自身が２期目の大統領就任中に偉大なアメリカを再生させるという力強いスピーチを繰り広げました。上記のようにターゲット聴衆の如何によって発言を変えるのは得意とする二枚舌外交なのです。

南部アリゾナ州やフロリダ州では、経済活動の停止を緩和した途端に、感染者が倍増しておりまして感染したかいなかの検査を希望する市民が医療機関に殺到して、改めてアメリカの検査体制の未整備が問題視されています。コロナ対策で失態を演じたとの自覚があるのでしょうか再び中国を標的にコロナウィルスを海外に輸出したとの宣伝流布に奔走しています。GDP（国内総生産）の大幅な失速が確実視される状況下でも、富裕層の大幅減税・簡素化を継続させるのかなどの経済対策にも注目が集まりそうです。

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