アメリカ最新情勢

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アメリカ最新情勢

アメリカ合衆国の次期大統領を決定する運命の投票日まで1週間弱となりました。実は郵送投票を実施した地域からの期日前投票が、約8000万票程あるそうですので、有権者の3割は既に投票済となっています。トランプ大統領が実際にコロナウィルスに感染して政権内でコロナのクラスター感染が発生して、マスク着用が有効な感染予防対策である事実が顕著となりました。選挙戦の最終盤でマスクを最後まで未着用を押し通した感のあるトランプ大統領は、結局、自説を曲げることは有りませんでした。昨日も二度目のアリゾナ州とネバダ州で遊説していますが、本来は共和党の地盤でありながらも、直前の世論調査では僅差でバイデン候補にリードされています。選挙戦終盤であれば、民主党と共和党が拮抗している激戦州で遊説するのが通常の選挙活動スタイルですが、トランプ政権は大敗を恐れて確実な共和党寄りの地域で勝利を確保する戦術の様にも解釈できるような不可思議な選挙活動をしています。

他方の民主党のバイデン陣営は、トランプ政権下の4年間は、白人富裕層に税制上の特別な配慮を施して億万長者の人数を増大させただけと断罪しています。租税負担の不平等を解消して、増税で獲得する資金の大部分をインフラ投資に充当して雇用機会と雇用環境を改善するニューディール政策を提唱しています。医療改革にも真剣に取り組み、オバマケアをさらに充実させた皆保険制度を発足させてアメリカ全国民に公的医療の提供を公約しています。トランプ政権は異論を唱えて、不法移民の為に、アメリカ国民の税金を浪費する医療改革と真っ向から反対しています。バイデン陣営は、国際的な気候変動の国際的枠組であるパリ協定への復帰も公約しています。アメリカも他先進国と歩調を合わせてCO2削減の方向性を明確化しています。バイデン候補は全国民に平等で

活力のあるアメリカ再生をも公約しています。但し、実の子息である、ハンター・バイデン氏をエネルギー企業プリズマのCEOに不当に就任させて、不透明な報酬や献金を受領させている実態を暴露されて、まさしく汚職塗れの大物政治家の1人であることが白日の下にさらされています。汚職以外にもスキャンダルを多数抱えるバイデン氏の当選が現実味を帯びてきた昨今、トランプ政権内にも敗色濃厚な雰囲気が充満しています。筆者はトランプ大統領の人間性の素晴らしさを実感しているだけに、もう一期の任期を全うして頂きたいのですが、前回の大逆転劇の再来は無さそうです。トランプ氏も老後は得意の不動産事業に専念した方が有意義な人生になるのかもしれません。

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