アメリカ最新情勢

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アイオワ党員集会の投票の集計結果が出揃いました。好発進したダークホースのピートブディジェッシ候補やそれ以外の民主党候補者は次の選挙イベントである予備選開催地でありますニューハンプシャー州現地入りした模様です。民主党候補者選びの予備選に先立ち民主党候補対話集会(The Democratic presidential town hall)の第一日目で住民との交流が実施されました。私は生憎、億万長者の一人トム・スレーヤー候補の質疑応答を休憩時間に聞き流しました。実際の民主党を支持する住民と触れ合いました。序盤戦のニューハンプシャー予備選が現地時間2月11日に投開票される迄に2日間開催される対話集会ですが、住民にとっては身近な問題である、貧困対策、移民政策、大学奨学金制度の拡充(実質的に大学卒業までの学費を無償化する公約)、貿易交渉、銃規制案などが主要な議題として取り上げられました。本来は民主党共和党と比較するとより保護主義的でした。ところが民主党の看板政策である国内産業保護政策を打ち出せないのが現状です。共和党よりも輸入関税を高めに誘導して安価な中国や東南アジア産の競合品を締め出す政策が得意分野ですが、トランプ大統領が次々に経済共同体を脱退して報復関税を発動するなどして輸出入が縮小傾向にあります。永遠の課題である貿易交渉で現共和党政権の二国間交渉(FTA)を継承するのかどうかも注目点です。ニューハンプシャー州は不法移民先にはなっていますが、トランプ大統領の民族分断の手法に不快感をがるという住民も多数意見陳述をしました。民主党は所謂ドリーマーと呼ばれる本人がアメリカ本土で誕生していても両親の出身地がアメリカ以外である場合には共和党は無条件に送還する移民政策を強行し続けています。ドリーマーの未来の為に民主党は定住権を保障していこうという傾向があります。アメリカ予備選は、3月3日のスーパーチューズデーで16の主要州と準州で予備選と党員集会を予定しておりまして1976年以降定着しています。3月10日には6州での予備選を予定しておりまして得票数に応じて配分される代議員数が全体の過半数を達成した候補者は自動的に正式に民主党大統領戦候補者に選任されます。3月10日までに全代議員の半数以上を獲得できない場合にはスーパー代議員と称される元政府高官や元有名代議員などの700人によって決戦投票で決着させます。2020年はウィスコンシン州ミルウォーキー党大会が舞台となります。バラクオバマ政権で2期8年間(2009年~2017年)元副大統領のバイデン氏が選挙戦の中心人物となりそうではありますが、アイオワ党員集会で旋風を巻き起こしたピート・ブディジェッシ氏などが好調なスタートを切ったことで意外にも混戦に縺れ込む展開もあり得るのかもしれません。