アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

トランプ大統領が2020年度を始動した模様です。イランの最高指導者ホメイニ師サイバーテロやイエメンのフーシ派やヒズボラによる代理攻撃などの復讐オプションを示唆したのに対抗してもしもイランから軍事攻撃をアメリカの軍事施設や要職人物を標的にして実行された場合にイランの52カ所を最新兵器で爆撃する対抗措置を公表しました。対照的に北朝鮮に対しては柔和政策を今後も維持する方向性を表明しています。昨年を振り返れば、第三国の中立国シンガポールで非核化文書に署名した金正恩委員長を持ち上げて「彼は忠実に非核化プログラムを実践するだろう。彼を信頼している。」と一貫して協調ムードを演出しています。朝鮮労働党の中央委員会総会で議長を務める金正恩委員長は核実験とICBM大陸間弾道ミサイル)の発射実験の再開を宣言しており紛糾も予想されます。昨年度も幾度となく碑正体の日本海近海への発射実験を繰り返しておりアメリカを挑発していく態度に変化の兆しはありません。ところがアメリカ側は定例の米韓軍事演習を延期したり北朝鮮に最大限度の配慮をしているのが現状です。イランと北朝鮮核兵器開発の密接なパートナーでありますが、イランに対抗する強硬姿勢とは対照的に北朝鮮には再三の挑発行為にも拘わらずに根気強い核軍縮を提案しています。米朝間関係は依然として膠着状態にありますが一触即発とまではエスカレートしていません。アメリカがいつまでの期間を猶予するのかが注目されますが、経済制裁されても背後にロシアと中国の後ろ盾があり簡単に妥協しそうにない北朝鮮情勢も2020年度の外交問題の優先度は高いことだけは事実のようです。北朝鮮の発信するメッセージを詳細に次回以降も詳報して参ります。