アメリカ最新情勢

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アメリカ最新情勢

アメリカの共和党政権の最大の懸案事項は、中国が迂回貿易でアメリカのハイテク製品を輸入して軍事転用されたり人工知能AI開発に利用されることを警戒して神経質になっています。次世代通信網5G開発競争、従来のスーパーコンピューターの1万倍の計算能力を装備する量子コンピューターなどの分野でもしのぎを削り、貿易戦争ではお互いに双方がWTO 提訴したり泥沼の様相となっています。かつては、第二次世界大戦後のソビエト連邦が東欧諸国に進軍して、チェコスロバキアの民主主義運動プラハの春を武力弾圧しました。特に東欧諸国に傀儡政権を樹立する暴挙に出ました。1962年にはアメリカの裏庭のカリブ海随一の大国キューバに核ミサイル基地を建設、アメリカ国内を射程内に治めました。一触即発の事態を回避できたのは国際連合の役割のお陰とも評論されています。1990年代にソビエト連邦を構成する

国々の独立を容認したのは、当時の書記長ゴルバチョフの登場で東西冷戦は終結しました。アメリカは最大の敵国の分裂により世界唯一の

超大国となりましたが、今度は貿易不均衡が目立つ同盟国の日本に年間500億ドルに見合うオレンジや米国産牛肉の関税障壁を見直すのを要求してきました。ただし2000年以降は風向きが変わり世界第二位の経済大国として台頭してきた中国と全面的に対峙しているのが現状です。最近は鳴りを潜めていた銃乱射事件がニューオリンズのフレンチクォーター地区で発生して10人が負傷しました。過去50年間で発砲事件の発生率が最低なのはアラスカとオハイオでしたが、オハイオのデイトンでも大規模な狙撃事件が勃発していますので一概にどの都市が安全かなどは明言できません。