アメリカ最新情勢

アメリカの最新の経済・政治・社会情勢を解説して参ります

アメリカ最新情勢

トランプ大統領が執務室のあるワシントンDCのホワイトハウス以外の生活の本拠地としてフロリダ州パームビーチに移住するアナウンスメントが発表されました。パームビーチはリゾート地としての側面も併せ持ちますが、高齢者の避寒地として有望な地域でもあります。元々はキューバハバナのココナッツ生産地の代替地として開発されて現在は観光地としての地位を確立したいます。住民の95%は白人富裕層で年間所得10万ドルを超えて全米有数の済み易い都市にも選出されています。避寒地である為に冬季には、定住人口の3倍の3万人が寒さの厳しい北東部から押し寄せています。

大統領選挙戦も中盤戦を迎え争点のひとつである銃規制につきましては、民主党候補は足並みを揃えて銃規制に賛成の立場ですが、共和党は背景に全米ライフル協会の豊富な資金援助や集票機関としてトランプ大統領誕生に多大な貢献があった事実が指摘されています。共和党は表面的には頻発する銃乱射事件に対して再発防止策をアピールしていますが銃規制には消極的な態度に終始しています。次回大統領選も接線が予想されるだけに露骨な銃規制対策は打ち出せないジレンマを共和党は背負う状況にあります。

トランプ政権は11月中には中国との貿易摩擦を緩和する為の部分合意を目標に首脳会談の米国開催を要求しています。最大の焦点に浮上してきたのが中国の報復関税で農産品対中輸出に悪影響が出ており特に大統領選激戦地のアイオワ州の大規模農家を意識した交渉になる模様です。アメリカ側の交渉責任者のライトハイザーUSTR代表は、関税を解除すれば中国が約束を履行しない可能性がるとの慎重姿勢を崩していません。アメリカが関税を取り下げた後にも中国が協定を破棄すれば一方的に関税を復活させる罰則規定も中国側に要求する方針のようです。どう展開していくか次回以降に詳報致します。

民主党の新たな候補者としてアラバマ予備選挙への出馬が取り沙汰されているのが、実業家のブルームバーグ氏です。元々はソロモンブラザーズの幹部でしたが解雇された後に退職金で起業して金融情報を中心にマスメディアとしての企業活動に邁進していました。bloomberg anywhereなどモバイル端末に債券運用などの情報を配信しています。トランプ政権は泡沫候補の一人としての見解を表明しており意に介さない方針です。

トランプ政権が一般教書演説後の2017年1月に政権を正式に発足してから今日までに政権中枢を担う側近の辞任や解任が相次ぎ全体の60%が政権を去っています。トランプ大統領は対外政策や内政問題で意見の異なる高官を次々に解任してきました。勿論、歴代政権でも以上に突出した解任率です。今後も具体的な解任理由などを詳報して参ります

日本のニュース番組・報道番組は天気予報に固執した時間配分となっています。天気予報のどこに報道価値があるのか疑問で仕方ありません。世界中の報道番組と比較すると日本の異常性が際立っています。私は微力でも対抗していく覚悟です。